私の故郷は、牧水の生家を20kmほど、西に奥まった神門(みかど)と言う所です。中学生時分に歌人牧水を知り、その詩に、その生き様に強く憧れました。18の時から故郷を離れ、愛知県に住み着きはや45年、歌人牧水が、鳳来(愛知県新城市)まで脚を運んでいたのを知ったのは、6,7年前の事です。家内の出が、鳳来山の東側7,8kmくらいに位置する巣山と言う所で、家内の母親が巣山の麓、鳳来寺山を西に見上げる井代と言う所です。その井代の和菓子屋で、牧水に因んだ和菓子が店頭で売られているのを知り、‘’鳳来寺紀行‘’に辿り着きました。同郷の憧れの偉人が生まれた時代の違いはあれど、同じ場所に脚を運んでいた事に深い感銘を覚えました。