「梓川の上流」の感想
梓川の上流
あずさがわのじょうりゅう

小島烏水

分量:約30
書き出し:一明科《あかしな》停車場を下りると、犀《さい》川の西に一列の大山脈が峙《そばだ》っているのが見える、我々は飛騨山脈などと小さい名を言わずに、日本アルプスとここを呼んでいる、この山々には、名のない、あるいは名の知られていない高山が多い、地理書の上では有名になっていながら、山がどこに晦《か》くれているのか、今まで解らなかったのもある——大天井《おてんしょう》岳などはそれで——人間は十人並以上に、一寸で...
更新日: 2025/02/13
65c8aadc88adさんの感想

雙喜 この川は 北から出て 西にうねり 島島あたりで また 北に向かうので 日本アルプスを 懐に 抱き ほぼ 半周していると 見立てることも 可能である。作者は あの 濱商の 出身のようで 紀行文を 文学の高みまで 押し上げた 詩人の 魂をもつ 文筆家と 想った。