「絵姿」の感想
絵姿
えすがた

The Portrate of Dorian Gray

ザ ポートレイト オブ ドリアン グレイ

渡辺温

分量:約30
書き出し:1倫敦《ロンドン》の社交界に隠れもない伊達者ヘンリイ・ウォットン卿はたまたま、数年前にかの興奮から突然姿をくらまして色々と噂の高かった画家ベエシル・ハルワアドを訪れた。そしてその東邦の数奇を凝らした画室の中央に立てかけられて、完成しかけている一青年の肖像画の、比ぶべきものもなく思われて美しい面影に驚嘆した。『象牙と薔薇の葉とでつくられたアドニス……』とヘンリイ卿は云った。『美は真実の美しさは、知識...
更新日: 2024/06/02
b0b63b9ad941さんの感想

原題を見るとこれは「ドリアン・グレイの肖像」でも大分省略されている。いわゆる抄訳版てやつかな。かいつまんで読めるのはいいかも~

更新日: 2023/11/15
db2292908ffaさんの感想

何故画家はヘンリーとドリアンを会わすのに嫌がってたのに二人を会わしたのでしょう。 ずっと歳をとらない美少年の変わらないままの姿なら気味がわる気持ちは分かります。 恨む側にとってドリアンは許し難い存在、破滅なのにドリアンは自分の容姿(見せかけ?)を見せることで自分の美しさに自信にあったのですね。 ドリアンとドリアンに関わった人々が美しさによって救われる、破滅の二重の物語だと思います。

更新日: 2023/08/17
19双之川喜41さんの感想

 稀に見る 美青年ドリアンは 自らの 加齢による 容姿の 劣化を 極端に 畏れ いわば 身代わりとして じぶんじしんの 肖像画に 劣化の 下請けを 託す。ドリアンの 意向に 反して 醜い その画を 目撃してしまい 自死に 至る。特別な 嗜好を 抑えきれない 人々の 話しの ようでもあり 現代的でもある 問い掛け かもしれないと 感じた。