太宰治
自殺願望とかは今よりも良い来世をたのんだ考え方なのだろうか。愚かな自分の抹殺を企てる神の視座で考えているのか。
心中は失敗する。 別れ話から始まって 女から一人で死ぬといわれ ならば 俺も一緒にと見栄をきり 薬の量が少なすぎて 生き残るという お粗末な一席である。 姥捨てならぬ女捨てで 雪中行となると思った。