「新樹の言葉」の感想
新樹の言葉
しんじゅのことば
初出:「愛と美について」竹村書房、1939(昭和14)年5月

太宰治

分量:約37
書き出し:甲府は盆地である。四辺、皆、山である。小学生のころ、地理ではじめて、盆地という言葉に接して、訓導からさまざまに説明していただいたが、どうしても、その実景を、想像してみることができなかった。甲府へ来て見て、はじめて、なるほどと合点できた。大きい大きい沼を掻乾《かいぼし》して、その沼の底に、畑を作り家を建てると、それが盆地だ。もっとも甲府盆地くらいの大きい盆地を創るには、周囲五、六十里もあるひろい湖水...
更新日: 2020/12/29
19双之川喜41さんの感想

 題意は 芥川の作品を もじったのかもしれない。 甲府のことを シルクハットを 逆さまにしたような町という。 乳母だから 乳の繋がりはあるけど 血の繋がりはない。 太宰が 偶然 乳母の実子に 会う話しである。佳いと感じた。