「葉」の感想
初出:「鷭」1934(昭和9)年4月

太宰治

分量:約25
書き出し:撰《えら》ばれてあることの恍惚《こうこつ》と不安と二つわれにありヴェルレエヌ死のうと思っていた。ことしの正月、よそから着物を一反もらった。お年玉としてである。着物の布地は麻であった。鼠色のこまかい縞目《しまめ》が織りこめられていた。これは夏に着る着物であろう。夏まで生きていようと思った。ノラもまた考えた。廊下へ出てうしろの扉をばたんとしめたときに考えた。帰ろうかしら。私がわるいことをしないで帰った...
更新日: 2019/11/03
19双之川喜41さんの感想

 「たった一行の真実を言いたいばかりに百頁(ページ)の雰囲気をこしらえている」と 太宰は兄から言われたようだ。 小説というものを いいえて妙であると感じた。

更新日: 2018/05/26
青鷺さんの感想

リズムが良い。 私も小説は一行読めれば良い派だ。 一行読む為に全部読む。 (26)

更新日: 2017/03/21
10fd14a5e000さんの感想

乱雑だけど美しい。