のろけとも自慢話とも言える医師の話を綴るだけで都会と田舎の生活や意識の違いを鮮明に浮び上がらせている。また医師の話が聴いている太宰に激しい郷愁を抱かせる。オチも含めて良く出来た掌編だ。
落ちが見事で面白かった。
題意は こうなったらどうしようもないと言うくらいの意味で あまり 使われないときく。 太宰が疎開先で 太宰のファンと称する医師から 林檎酒や 鯰の蒲焼 などで接待を受け 帰りがけに見かけた 女 を揶揄すると まずいことになる。 読んで笑わない人は 問題を抱えている人かもしれないと感じた。