「芭蕉雑記」の感想
芭蕉雑記
ばしょうざっき
初出:「新潮」1923(大正12)年11月~1924(大正13)年7月

芥川竜之介

分量:約38
書き出し:一著書芭蕉は一巻の書も著はしたことはない。所謂芭蕉の七部集《しちぶしふ》なるものも悉《ことごとく》門人の著はしたものである。これは芭蕉自身の言葉によれば、名聞《みやうもん》を好まぬ為だつたらしい。「曲翠《きよくすゐ》問《とふ》、発句《ほつく》を取りあつめ、集作ると云へる、此道の執心《しふしん》なるべきや。翁《をう》曰《いはく》、これ卑しき心より我《わが》上手《じやうず》なるを知られんと我を忘れたる...
更新日: 2020/01/04
fec5df92ec80さんの感想

生坊主や芥川が俳句を認めなかったら俳句なぞ歴史的にも滅びたのに。芭蕉は天才。しかし俳句だけ注目するやつは阿呆だ。テオドールアドルノと桑原武夫を読んでほしい実際に。結局この評論も過剰評価に過ぎない。俳句は読者を必要とする美的感傷の術である

更新日: 2019/10/24
19双之川喜41さんの感想

 「不出世の天才を褒め揚げるほど手數のかからぬ仕事はない。」とあるので 学識に 驚嘆したとでも 言っておく。 近頃のように 軽みが 珍重されるようなことは 無かったように おもえてしまう。