「笑われた子」の感想
笑われた子
わらわれたこ

横光利一

分量:約8
書き出し:吉をどのような人間に仕立てるかということについて、吉の家では晩餐《ばんさん》後毎夜のように論議せられた。またその話が始った。吉は牛にやる雑炊《ぞうすい》を煮《た》きながら、ひとり柴の切れ目からぶくぶく出る泡を面白そうに眺めていた。「やはり吉を大阪へやる方が好い。十五年も辛抱《しんぼう》したなら、暖簾《のれん》が分けてもらえるし、そうすりゃあそこだから直ぐに金も儲《もう》かるし。」そう父親がいうのに...
更新日: 2020/11/14
19双之川喜41さんの感想

 吉の生業について心配した両親は 吉が仮面を巧みに彫ったのをみて 下駄屋をやらせた。 吉は なんだか 鴨居の仮面に 笑われているような気がして 彫った面を  叩き割るけど 破片で前のように下駄を作り始める。 親の愛は ありがたいものであると感じた。