「軽井沢で」の感想
軽井沢で
かるいざわで
芥川竜之介
分量:約2分
書き出し:
黒馬に風景が映《うつ》つてゐる。×朝のパンを石竹《せきちく》の花と一しよに食はう。×この一群《ひとむれ》の天使たちは蓄音機《ちくおんき》のレコオドを翼にしてゐる。×町はづれに栗の木が一本。その下にインクがこぼれてゐる。×青い山をひつ掻《か》いて見給へ。石鹸《せつけん》が幾つもころげ出すだらう。×英字新聞には黄瓜《かぼちや》を包め。×誰かあのホテルに蜂蜜を塗つてゐる。×M夫人——舌の上に蝶《てふ》が...
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更新日: 2018/03/22
e3204aa77dd6さんの感想
詩人S・Mは室生犀星のことで、M夫人は松村みね子のことを指しているのかな? 芥川龍之介の交友関係をも伺える詩に心が温まりました。
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