「仙人」の感想
仙人
せんにん

芥川竜之介

分量:約2
書き出し:この「仙人」は琵琶湖《びはこ》に近いO町の裁判官を勤めてゐた。彼の道楽は何よりも先に古い瓢箪《へうたん》を集めることだつた。従つて彼の借りてゐた家には二階の戸棚の中は勿論《もちろん》、柱や鴨居《かもゐ》に打つた釘にも瓢箪が幾つもぶら下つてゐた。三年ばかりたつた後《のち》、この「仙人」はO町からH市へ転任することになつた。家具家財を運ぶのは勿論彼には何でもなかつた。が、彼是二百余りの瓢箪《へうたん》...
更新日: 2022/11/03
鍋焼きうどんさんの感想

遺族のある仙人てあまり聞いたことない。

更新日: 2020/08/07
19双之川喜41さんの感想

 瓢箪愛の強い 裁判官が 転勤となったので 数百の瓢箪を 括り付けて 舟と見立てて 自ら 琵琶湖を 漕ぎきったけど 彼の病死後には 瓢箪を 珍重する遺族は 居らず 虚しく 散逸したという。偏愛が 続くことは 稀ということか。

更新日: 2016/03/16
イリュージョン亭チェリスさんの感想

瓢箪好きの仙人の話。