芥川竜之介
どんな出来事も凶と感じてしまう痛々しい心象を書いたお話。 末期の目でみた風景を書いた作品はどれも文学的で美しいですね。 話題は平凡ですが、どんな題材でも「読まされる」文章力は見習いたいものです。
葬儀用の自動車が 前を走っていた。林の中を歩いていたら 枝の間から 人間の足が2本 見えたように 感じた。麦酒瓶に 人影が 浮かび上がったように 見えてしまった。芥川は 何か 警告を 受けたように 感じたようで 彼の心根が 痛々しいと 想った。