「花物語」の感想
花物語
はなものがたり
初出:「ホトトギス」1908(明治41)年10月

寺田寅彦

分量:約29
書き出し:一昼顔いくつぐらいの時であったかたしかには覚えぬが、自分が小さい時の事である。宅《うち》の前を流れている濁った堀川《ほりかわ》に沿うて半町ぐらい上ると川は左に折れて旧城のすその茂みに分け入る。その城に向こうたこちらの岸に広いあき地があった。維新前には藩の調練場であったのが、そのころは県庁の所属になったままで荒れ地になっていた。一面の砂地に雑草が所まだらにおい茂りところどころ昼顔が咲いていた。近辺の...
更新日: 2025/02/06
8eb05d040692さんの感想

作者の思い出の中の風景だろうか?とても美しく描かれていて良かった

更新日: 2021/06/15
阿波のケンさん36さんの感想

明治時代の風景が感じられる。花、木、昆虫、清水のせせらぎと溢れる自然描写。ハニカミ屋の作者に下宿の娘。古き良き時代が感じられる。