「機関車を見ながら」の感想
機関車を見ながら
きかんしゃをみながら
初出:「サンデー毎日」1927(昭和2)年9月

芥川竜之介

分量:約6
書き出し:……わたしの子供たちは、機関車の真似をしてゐる。尤《もつと》も動かずにゐる機関車ではない。手をふつたり、「しゆつしゆつ」といつたり、進行中の機関車の真似をしてゐる。これはわたしの子供たちに限つたことではないであらう。ではなぜ機関車の真似をするか?それはもちろん機関車に何か威力を感じるからである。或は彼等自身も機関車のやうに激しい生命を持ちたいからである。かういふ要求を持つてゐるのは子供たちばかりに...
更新日: 2021/01/09
19双之川喜41さんの感想

 軌道は 一度も機関車の通らない 錆びた数尺が 終りのほうにある。 妙に 心に残る一文である。 随筆風のものは あまり 得意でないかもしれないと感じた。