「博士問題の成行」の感想
博士問題の成行
はかせもんだいのなりゆき

夏目漱石

分量:約5
書き出し:二月二十一日に学位を辞退してから、二カ月近くの今日《きょう》に至るまで、当局者と余《よ》とは何らの交渉もなく打過ぎた。ところが四月十一日に至って、余は図《はか》らずも上田万年《うえだかずとし》、芳賀矢一《はがやいち》二博士から好意的の訪問を受けた。二博士が余の意見を当局に伝えたる結果として、同日午後に、余はまた福原《ふくはら》専門学務局長の来訪を受けた。局長は余に文部省の意志を告げ、余はまた局長に...
更新日: 2022/02/15
19双之川喜41さんの感想

 漱石は  文部省から 博士号を授与するという話を 断ってしまった。 荷物になるわけではないので もらっておいたら というのは  凡人俗物の 考えで 博士たるために 学問する気風は よろしくない くわえて フランスの アカデミー あること  快く思わぬと 見栄を切る。