「農民芸術概論綱要」の感想
農民芸術概論綱要
のうみんげいじゅつがいろんこうよう

宮沢賢治

分量:約7
書き出し:序論……われらはいっしょにこれから何を論ずるか……おれたちはみな農民であるずゐぶん忙がしく仕事もつらいもっと明るく生き生きと生活をする道を見付けたいわれらの古い師父たちの中にはさういふ人も応々あった近代科学の実証と求道者たちの実験とわれらの直観の一致に於て論じたい世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない自我の意識は個人から集団社会宇宙と次第に進化するこの方向は古い聖者の踏みまた教へ...
更新日: 2021/06/30
19双之川喜41さんの感想

 そんなこと言うなら あなたも 書いてみたらという 意味だと思われる。 「創造的批評家には産者(著者)に均しい資格がいる」 永遠のテーマであり 書評に腹をたてた作家の言い分であろう。

更新日: 2016/02/21
aaeaf98d686eさんの感想

この作品、好きです。 「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」 まさにその通りだと思います。 こんな昔の人がわかっていた当たり前とも言えるこのことを、どうして現代の人は気づくことができないのでしょうか。 世界中から戦争がなくなった!という瞬間に立ち会いたいです。

更新日: 2015/12/02
510418ffd141さんの感想

三島由紀夫と宮沢賢治の面白い共通点があったことに気が付きました。二人とも「美」を探求した結果、科学信仰や物質社会の冷淡で無機質的な性格に問題を持つに至っているのですね。 美意識というものが、閉塞的な現代社会から抜け出すキーワードになるかもしれないと思えました。