男って…
おもしろかった
ほのぼのする。
白痴的な美少女。混浴で16,7の未防備な少女の美しい体を見た著者がとある所で再会する。何気ないフリをしているが頭から離れない。ある夏の暑い日の出来事である。
のどかな時代で嫌らしさをまったく感じさせない。目にはいろいろなものが本人の意思に関係なくとびこんでくる、そのときどんな心持ちになるかは人それぞれ。人の容姿も本人の意思と言うより授かり物過剰反応なくかるく受け流すところがさすがです。
太宰さん志賀直哉批判してたけど、それだけによく読んでらしたんですね。確かに作品のあちこちで、読みもせず批判する人を、軽蔑してました。やはり律儀で、優しい。それにしても、彼、哀れな内容の作品ばっかだから、こういう救われてる日常風景見ると安心する。
美少女をどんな風に表現するのかと思ったら違う路線だった
昔は 湯村温泉は 混浴だったので 太宰は 美少女を かぶりつきで すみずみまで 拝見するしあわせに 廻り合い 俄(にわか)に 劣情をもよおしたかもしれないけど 後で その少女は 頭の不自由な方と 気がついたら どうします。
相変わらずの卑下マン。 銭湯で見た美少女の表現がおかしくて好きだなぁ。穴にこもった茶袋と鎧戸の狸の老爺老婆の「どす黒い貝殻に守られている一粒の真珠」がいい。 そもそも、文の構成が好きだ。 言葉のチョイスや表現も綺麗。 内容が綺麗とは言い難いものもあるけど。言語化が難しいが、洗練されているというか。
作家は銭湯で少女の裸を見ると肉親だと感じるのか…たまげたなぁ… 真面目に感想を書くと銭湯で見た女の子の裸が良かったなぁって太宰治が思ったりするだけのお話です、別に読まなくていいと思います。
甲府に住んだことのある人間には、苦笑いとともに夏の実感が懐かしく思い出される作品です。湯村のぬるい湯。私には太宰のような経験はありませんが、あの頃は混浴が普通だったのですね。1960年代に発掘された石和温泉の写真、川原ぞいの露天湯に、老若男女おしくらまんじゅうのように入っていました。「顔よりも乳房を知っている」なるほど、そこに惹き付けられたのか。きっとぼくでもそうでしょうね。太宰らしい小品です。
おおらかだった時代のお話のようです。のどかで牧歌的官能の味わい。
すき
みなさんの感想が気になって読んでみた。何か微笑ましい?というか笑ってしまった。
ゾクリと背筋が凍るような不思議な感覚のお話でした
文豪は変態という法則は有るのだろうか。
喋ったことはないけどおっぱいは知っているという不思議な関係。
志賀直哉のsentence引用するところがはにかんでいて素敵。(>_<)
温泉で美しい少女に出会い、のちに別の場所で偶然見かけるだけの話だが、言葉の選び方に気品を感じる。
少女がはじめて登場した際の書き方がものすごかった。 また少女以外の人間を見下したような書き方も見事。 主人公の性格が伝わる。