「霧の不二、月の不二」の感想
霧の不二、月の不二
きりのふじ、つきのふじ

小島烏水

分量:約13
書き出し:不二より瞰《み》るに、眼下に飜展《ほんてん》せられたる凸版地図《レリイヴオ・マツプ》の如き平原の中《うち》白面の甲府を匝《め》ぐりて、毛ばだちたる皺《しわ》の波を畳《たゝ》み、その波頭に鋭峻《えいしゆん》の尖《とが》りを起《た》てたるは、是《こ》れ言ふまでもなく金峰山、駒ヶ嶽、八ヶ嶽等の大嶽にして、高度いづれも一万尺に迫り、必ずしも我不二に下らざるが如し、不二は自らその高さを意識せざる謙徳の大君な...
更新日: 2025/02/01
65c8aadc88adさんの感想

雙喜 霧の不二は 幻想的に 見受けられ 月の 不二は 脚光を 浴びたようにも 思われる ことが 時に ある。独立 最高峰は 群がる 車座の 中央に 厳然と その勇姿を 誇る。なにやら 山賊達の 話し合いと 見立てる こともでき 著者の 稚気が 滲み出ていると 感じた。