「不尽の高根」の感想
不尽の高根
ふじのたかね

小島烏水

分量:約70
書き出し:一江戸と東京の富士帰朝したのは、本年三月であった。横浜の波止場で、家族と友人の出迎えを受け、久しぶりで逢いたい顔に逢ったが、ただ一つ逢えない顔があった。それから暫らくのこと、私の勤務先は、日本橋の三越デパートメントの裏で、日本銀行と向いあったところだが、その建物の中で私たちが占めている室《へや》からは、太田道灌以来の名城を、松の緑の間に、仰ぎ見られるので、はじめて松樹国の日本に落ちついた気がした。...
更新日: 2025/05/09
65c8aadc88adさんの感想

雙之川喜1941  終章に 八ヶ岳連峰が 記されて いるので その 趣向はと 思い 巡らした ところ 吹き 飛ばされて いまでは 姿を 見せなく なって しまった 頭頂部を 勝手に 補助線を 大空に 引きまくり 在りし日の 勇姿を 脳内に 再現像を 構築するという 壮大な 連峰の 増殖で あった。山岳 愛好家の 心意気を 垣間見た 気が した。