寺田寅彦
「荒野(あらの)の家族」という 作品で 最近 芥川賞を 勝ち取った方は 丸善仙台店で 働いて おられるという。また「檸檬」という 有名な作品は 関西の 丸善が 舞台と なっている。富士山の見える 魚河岸の 南と 北に 丸善と 三越が 対峙しているのは まるで 精神と 肉体の 補給基地が 向き合っているかのようにも 見立てる ことも出来ると 感じた。
偶然に出会った作品。三越と丸善が輝いていた時代、東京が東京であった時代が偲ばれて興味深い。作者の洞察力の鋭さは時代を越えて今に届く