「丹下左膳」の感想
丹下左膳
たんげさぜん

01 乾雲坤竜の巻

01 けんうんこんりゅうのまき初出:「新版大岡政談」東京日日新聞、1927(昭和2)年10月15日~1928(昭和3)年5月31日

林不忘

分量:約919
書き出し:夜泣きの刀しずかに更《ふ》けてゆく秋の夜。風が出たらしく、しめきった雨戸に時々カサ!と音がするのは庭の柿の病葉《わくらば》が散りかかるのであろう。その風が隙間を洩れて、行燈《あんどん》の灯をあおるたびに、壁の二つの人影が大入道のようにゆらゆらと揺ぐ——。江戸は根津権現《ねづごんげん》の裏、俗に曙《あけぼの》の里といわれるところに、神変夢想流《しんぺんむそうりゅう》の町道場を開いている小野塚鉄斎《お...
更新日: 2024/05/15
cfc370d67cd2さんの感想

映画でのみ知っていたので、丹下左膳の初出がこんなに長大な話だったことに驚いた 登場人物がやたらと多く、冗長な描写とトンデモ展開が繰り返される。無駄な骨折りをしたという読後感