「秋の歌」の感想
秋の歌
あきのうた
初出:「渋柿 第一〇一号」1922(大正11)年9月10日

寺田寅彦

分量:約3
書き出し:チャイコフスキーの「秋の歌」という小曲がある。私はジンバリストの演奏したこの曲のレコードを持っている。そして、折にふれて、これを取り出して、独り静かにこの曲の呼び出す幻想の世界にわけ入る。北欧の、果てもなき平野の奥に、白樺の森がある。歎くように垂れた木々の梢は、もう黄金色に色づいている。傾く夕日の空から、淋しい風が吹き渡ると、落葉が、美しい美しい涙のようにふり注ぐ。私は、森の中を縫う、荒れ果てた小...
更新日: 2024/11/16
8eb05d040692さんの感想

チャイコフスキーの「秋の歌」を聴きふける作者がに描いた情景。 妄想とも言う