旅情感ある作品で良かったです。嵐の夜の怖さと過ぎ去った後の寂寥感が描かれていて良かったです。
熊さんの 店のつもりの 掘っ立て小屋は 柱は竹で 屋根は 障子の上に むしろを乗せたものである。 嵐で 小屋が吹き飛んだけど 主の熊さんは 板切れや棒を 拾い集めて 再建を目指している。 いつもと同じように 表情も変えず 黙々と 過ごしているところがすごいと感じた。
熊さんに何があったのか、どんな人生を歩いてきたのか、決して明るくない漁村の風景風情がこの作品のスパイスとなって、読み手に印象付けます。ありがちな日常を、上手く印象付けてます。