「高浜さんと私」の感想
高浜さんと私
たかはまさんとわたし
初出:「現代日本文学全集 月報40号」改造社、1930(昭和5)年4月

寺田寅彦

分量:約5
書き出し:高浜さんとはもうずいぶん久しく会わないような気がする。丸ビルの一階をぶらつく時など、八階のホトトギス社を尋ねて一度昔話でもしてみたいような気のすることがある。今度改造社から「虚子《きょし》の人と芸術」について何か書けと言われたについて、その昔話をペンですることにする。三十余年前のことである。熊本の高等学校を出て東京へ出て来るについて色々の期待をもっていたうちでも、一つの重要なことは正岡子規を訪問す...
更新日: 2025/03/10
65c8aadc88adさんの感想

雙之川喜1941  虚子の ものは 表面上は 単なる 写生的な ものでも その 裏では なにかしら 夢幻的な 雰囲気が 漂う 気がした という。 この 見立ては 寅彦の 並々ならぬ 慧眼を 示して いるように 感じられた。