「窮理日記」の感想
窮理日記
きゅうりにっき
初出:「ホトトギス 第四巻第一号」1900(明治33)年10月10日

寺田寅彦

分量:約2
書き出し:十日動物教室の窓の下を通ると今洗ったらしい色々の骸骨がばらばらに笊《ざる》へ入れて干してある。秋の蠅《はえ》が二、三羽止ってやや寒そうに羽根を動かしている。十一日垣にぶら下がっていた南瓜《かぼちゃ》がいつの間にか垂れ落ちて水引《みずひき》の花へ尻をすえている。我等が祖先のニュートンはいかにエライ者であったかと云う事を考えると隣の車井戸の屋根でアホーと鴉《からす》が鳴いた。十二日傘を竪にさす。雨は横...
更新日: 2021/09/05
070120b06fb3さんの感想

十一日のところがなんとも言えずに好き