「山のことぶれ」の感想
山のことぶれ
やまのことぶれ
初出:「改造 第九巻第一号」1927(昭和2)年1月

折口信夫

分量:約13
書き出し:一山を訪れる人々明ければ、去年の正月である。初春の月半ばは、信濃・三河の境山のひどい寒村のあちこちに、過したことであつた。幾すぢかの谿を行きつめた山の入りから、更に、うなじを反らして見あげる様な、岨《ソバ》の鼻などに、さう言ふ村々はあつた。殊に山陽《カゲトモ》の丘根《ヲネ》の裾を占めて散らばつた、三河側の山家は寂しかつた。峠などからふり顧《カヘ》ると、必、うしろの枯れ芝山に、ひなたと陰とをくつきり...
更新日: 2019/11/08
19双之川喜41さんの感想

 「日本人を 寂しがらせるために生まれてきたような芭蕉」には 吹き出した。  字が難解であり ルビの振り方が独自なので 手こずる。 終わりを待たずして 投了してしまった。