「樋口一葉」の感想
樋口一葉
ひぐちいちよう
初出:「婦人画報」1918(大正7)年6~8、10月

長谷川時雨

分量:約61
書き出し:一秋にさそわれて散る木の葉は、いつとてかぎりないほど多い。ことに霜月は秋の末、落葉も深かろう道理である。私がここに書こうとする小伝の主|一葉《いちよう》女史も、病葉《わくらば》が、霜の傷《いた》みに得《え》堪《たえ》ぬように散った、世に惜まれる女《ひと》である。明治二十九年十一月二十三日午前に、この一代の天才は二十五歳のほんに短い、人世の半《なかば》にようやく達したばかりで逝《い》ってしまった。け...
更新日: 2019/11/08
19双之川喜41さんの感想

 時雨が一葉を敬愛する気持ちが  切々と 伝わってきて 胸を打つものがある。 夏目漱石の父と  樋口一葉の父とは  非常に 親しい間柄で 一葉は  幼い頃  漱石の 兄の  許嫁のようになっていたこともあったと言う。 明治の二大文豪の間に  接点があったということは  あまり知られていないけど 不思議な気もすると感じた。