「春」の感想
はる

太宰治

分量:約2
書き出し:もう、三十七歳になります。こないだ、或る先輩が、よく、まあ、君は、生きて来たなあ、としみじみ言っていました。私自身にも、三十七まで生きて来たのが、うそのように思われる事があります。戦争のおかげで、やっと、生き抜く力を得たようなものです。もう、子供が二人あります。上が女の子で、ことし五歳になります。下は、男の子で、これは昨年の八月に生れ、まだ何の芸も出来ません。敵機来襲の時には、妻が下の男の子を背負...
更新日: 2025/02/04
65c8aadc88adさんの感想

雙喜  敵機来襲の 空襲警報は あの 富嶽(百景)の 中腹に 見張り所が 設置されており 昼夜を 問わず 交替で 視認で 監視 していたと 聞く。その年 東京の 雪は 四十年来の 大雪が 降り 積もり まるで 雪国の 春のように 雪と 共に 花が 咲いた。太宰は 故郷に 疎開する 手間が 省けたと 強がりを 言い 東京の 春を 愛でたので あろうかと 想った。

更新日: 2016/03/12
芦屋のまーちゃんさんの感想

三十七歳を長生きした、と実感するなんて~。恥ずかしながら、小生もうすぐ五十を超えてしまいます。五十を超えるのですが、太宰の五分のーも生きてないと思います。会社と寮を毎日往復するだけで、休みはこうしてBEDにゴロゴロしながら、誰に読んで欲しい訳でもなく、本の感想を書いている。「充分生きた!」と言える程、人生を生きてみたい!死を恐れなくなる程、満足な生活をしてみたい!