粗筋は ぬすっとに 襲われた 夫婦ものの 事件を 裁判官に それぞれ 申立てる 話しである。①木こり ②旅の法師 ③放免 ④おうな ⑤多襄丸 ⑥寺に来た女 ⑦死霊が 主な 登場人物である。それぞれの 語りが 食い違っているので 気合いを入れて 精読しても 真相が わかりにくく 謎が 謎を呼ぶので 一読難解の 最たる ものであろう。筋立てと 結論が 命としがちな 読み手には すっきりしない 不消化の 後味が 残るだけである。論理の 破綻なく 解明して 見せれば 誉められるかもしれない。
結局のところ真相は藪の中。読んでいて面白かったけど
真相は藪の中、それはどうであれ、おんなはつよい。なんとしてでも生き抜いていくものだ。この生命力こそ女だ。女のちからにくらべれば真相などは屁のようなものだ。
現代ミステリーにも通じる素晴らしい出来。