「藪の中」の感想
藪の中
やぶのなか
初出:「新潮」1922(大正11)年1月1日

芥川竜之介

分量:約39
書き出し:檢非違使に問はれたる木樵りの物語さやうでございます。あの死骸《しがい》を見《み》つけたのは、わたしに違《ちが》ひございません。わたしは今朝《けさ》何時《いつ》もの通《とほ》り、裏山《うらやま》の杉《すぎ》を伐《き》りに參《まゐ》りました。すると山陰《やまかげ》の藪《やぶ》の中《なか》に、あの死骸《しがい》があつたのでございます。あつた所《ところ》でございますか?それは山科《やましな》の驛路《えきろ...
更新日: 2024/04/14
19双之川喜41さんの感想

 粗筋は ぬすっとに 襲われた 夫婦ものの 事件を 裁判官に それぞれ 申立てる 話しである。①木こり ②旅の法師 ③放免 ④おうな ⑤多襄丸 ⑥寺に来た女 ⑦死霊が 主な 登場人物である。それぞれの 語りが 食い違っているので 気合いを入れて 精読しても 真相が わかりにくく 謎が 謎を呼ぶので 一読難解の 最たる ものであろう。筋立てと 結論が 命としがちな 読み手には すっきりしない 不消化の 後味が 残るだけである。論理の 破綻なく 解明して 見せれば 誉められるかもしれない。

更新日: 2023/12/01
8eb05d040692さんの感想

結局のところ真相は藪の中。読んでいて面白かったけど

更新日: 2022/12/07
2c4f69358a48さんの感想

真相は藪の中、それはどうであれ、おんなはつよい。なんとしてでも生き抜いていくものだ。この生命力こそ女だ。女のちからにくらべれば真相などは屁のようなものだ。

更新日: 2022/04/07
515ea6303594さんの感想

現代ミステリーにも通じる素晴らしい出来。