読みはじめて ピンとこない本は 最後まで読むなと 寅彦はいう。 同感である。 和綴じ本に巣くっていた虫を 庭に放り出したら 雀が来て食べてしまった。 本を読んで利口になるなら 雀もさぞかし利口になるだろうには 吹き出した。
将来的に書物の未来はどうなるのか。 フィルムがとって代わり、人々の行動を記録し、それを見れば分かるような世の中になるのではないか、という旨の事が書かれている部分があった。 わたしは、その文章をこうしていま、スマホアプリで読んでいる。 なるほど、うまく未来のことを言い当てているな、というところが印象的だった。