「読書の今昔」の感想
読書の今昔
どくしょのこんじゃく
初出:「東京日日」1932(昭和7)年1月

寺田寅彦

分量:約32
書き出し:現代では書籍というものは見ようによっては一つの商品である。それは岐阜提灯《ぎふちょうちん》や絹ハンケチが商品であると同じような意味において商品である。その一つの証拠にはどこのデパートメント・ストアーでもちゃんと書籍部というのが設けられている。そうして大部分はよく売れそうな書物を並べてあるであろうが、中にはまたおそらくめったには売れそうもない立派な書籍も陳列されている。それはちょうど手ぬぐい浴衣《ゆ...
更新日: 2019/11/03
19双之川喜41さんの感想

 読みはじめて ピンとこない本は 最後まで読むなと 寅彦はいう。 同感である。 和綴じ本に巣くっていた虫を 庭に放り出したら 雀が来て食べてしまった。 本を読んで利口になるなら 雀もさぞかし利口になるだろうには 吹き出した。

更新日: 2017/02/28
e041e7597b84さんの感想

将来的に書物の未来はどうなるのか。 フィルムがとって代わり、人々の行動を記録し、それを見れば分かるような世の中になるのではないか、という旨の事が書かれている部分があった。 わたしは、その文章をこうしていま、スマホアプリで読んでいる。 なるほど、うまく未来のことを言い当てているな、というところが印象的だった。