事件が起こりあっという間に終わってしまうが、主人公の心理描写や情景は見事だと思った
あっけなかった。 心理描写とか、人物描写は凄いけど。 事件が起こって終わり。 それでもいつまでも読みたくなる文章。 太宰治にしか書けない文章だなとおもった。
文学賞が欲しいと焦り、死ぬの女がどうのと偏執的な片鱗が初期の頃から発現していた。時代が違うけど船越英一郎が当地に来ていたら彼はお縄になったろう。
好きだなぁ、このお話 自分を守ろうとすることが殺人をうむのかな 程度は違うけども自分がなにかしら悪い事をしたときに完璧に隠し通せたときの後ろめたさと恐怖をはっきり思い出す それにしても、雪が不憫でしかたない。
この主人公は、雪を殺した後、罪悪感とか感じなかったんだろうか? 太宰治は何を言いたかったんだろうか? よくわからない小説だった。
作家のふりをして 温泉宿に 執筆と称して 泊まりこんだ 男は 宿に連れ込んだ 女給に 赦されないことをしてしまう。 男は 作家になるための修行は 色々な ことを 経験することが必要であると言う いわゆる糞経験主義を 信じており それが錯覚であるという自覚が あるかないかは 窺い知れない。
分かりやすく、きれいにまとまった、よくできた話。絵に書いたような起承転結。こういうものを読んでいる気持ちよさも大切にしたい。
衝撃のラスト。まさかこの方向に進むとは。くだらない見栄をはるから後に引けなくなるんだ。