女性を自分の意のままにできるなんて幻想はきっぱりと捨ててしまえ。後で泣きを視ること請け合います。ほどよい距離感で十分です。
シュールな笑いに満ちていて、笑い転げた。 男女同権って、こういう解釈もあったのか…。 語り手は、いつもの太宰治の作品に出てくるダメ男だが、悲劇を喜劇に転じる語り口に、太宰治の引き出しの多さを感じた。
漫談を 文章化すると こんな風に なるのかと 思っても 反論はしにくいと 感じた。
一言一句飲み込むたびに身の毛がよだつ恐ろしい語り口。 かと思えばその根底には一貫してユーモアが張り巡らされ、恐怖と笑いの渦巻きがまた更にゾッさせてくる。 重層的でいてバランスで感覚にも長けている。素晴らしい作家です。
滑稽さを具現化したような作品 しかし女のために人生を狂わされたというのは太宰の本音だろうか
ルンペン的知識人からの、女性絶賛。皮肉が嫌味にならない、太宰治って存在そのものが抜きん出ている愛に溢れた作家だ。
おもしろい。 女嫌いの女好き、太宰らしい。
「ダメなものはダメ」なのだ! いくら努力しようがどうしようが、 醜男は醜男なのだ! 田舎者は田舎者なのだ! 貧乏はどこまでも貧乏で、 良銭はもちろんのこと、 悪銭ですら身につくことは決してない。 女から酷い仕打ちを受ける理由は どうしようもない下男だからだ。 ハンサムでイケメンで金持ちで色男で、 美男子なら、どんな女でも犬のように、 尻尾を振って、ひれ伏して、おねだり、 女の弱さを武器に一生を捧げるのである。 簡単なことだ! それだけの理由だ! 民主主義も男女同権もへったくれもない。 それだけのことだ!
太宰らしい
警官の下りを読んだ瞬間笑い転げました
実に太宰治らしい文章。面白い