「誰」の感想
だれ
初出:「知性」1941(昭和16)年12月

太宰治

分量:約22
書き出し:イエス其《そ》の弟子《でし》たちとピリポ・カイザリヤの村々に出《い》でゆき、途《みち》にて弟子たちに問ひて言ひたまふ「人々は我《われ》を誰と言ふか」答へて言ふ「バプテスマのヨハネ、或人《あるひと》はエリヤ、或人は預言者の一人」また問ひ給《たま》ふ「なんぢらは我を誰と言ふか」ペテロ答へて言ふ「なんぢはキリスト、神の子なり」(マルコ八章二七)たいへん危いところである。イエスは其の苦悩の果に、自己を見失...
更新日: 2020/04/01
梶サンさんの感想

遠回りな善行ほど、人を傷つけるものはないですね。

更新日: 2018/10/09
いちにいさんの感想

人から、悪魔、と呼ばれたら流石にshockであろう。悪魔の印象は、血も涙も無い冷酷な乱暴者、であろう。主人公はどう見ても病弱(精神を病んだ)な女々しい男だ!彼は、自分が悪魔で無いことを証明するべく行動を起こす。 家人や先輩やらに自分が何者かを問い質している。ようやく、悪魔で無いことが判明したが、読者の女性に決勝点を決められてしまう。見舞いに行った病室で帰り際に「悪魔!」と宣言されてしまう。

更新日: 2017/02/12
77bae0f32e0fさんの感想

悪魔と馬鹿を比較し、相手の夢を叶える事の寂しさのオチが、なんとも言えない仕上がりになっている。太宰の臆病な性格と、自意識過剰な嫌悪すべき部分が、愛らしく書かれていて、私自身も、間違えた恋愛をおかしそうになる。

更新日: 2016/12/09
494b310c694eさんの感想

自分の行動が他人にどう思われているかは解らない

更新日: 2016/10/19
f03f4a37c5faさんの感想

周囲の目を気にして翻弄されれば、自分自身が「他人から見た私」になりかねない。

更新日: 2016/07/19
わたくしといふげんしょうさんの感想

自分で思う自分、人から見た自分、本当の自分とはなんだろう。 あなたから見る私はだれでしょうか。