「水汲み」の感想
水汲み
みずくみ

徳冨蘆花

分量:約6
書き出し:玉川に遠いのが第一の失望であつた。井《いど》の水が悪いのが差当《さしあた》つての苦痛であつた。井《いど》は勝手口から唯《たゞ》六歩《むあし》、ぼろ/\に腐つた麦藁屋根《むぎわらやね》が通路《かよひぢ》と井《いど》を覆《お》ふて居《を》る。上窄《うへすぼま》りになつた桶の井筒《ゐづゝ》、鉄の車は少し欠けてよく綱がはずれ、釣瓶《つるべ》は一方しか無いので、釣瓶縄の一端を屋根の柱に結《ゆ》はへてある。汲...
更新日: 2019/11/03
19双之川喜41さんの感想

 蘆花は 自ら望んで 田園生活を始めたので 文句も言えず まずい井戸水に音を上げて 天秤桶を肩に  川まで水汲みに 行く羽目になってしまった。 辛さに耐えかねて  大掛かりな 井戸さらいを決行し  川に行かなくて済むようになった。 井戸の底から 色々出てくるので 井戸さらいも 結構面白いものではあったという。