「蔵書家の話」の感想
蔵書家の話
ぞうしょかのはなし
初出:「書物の趣味 第一册」1927(昭和2)年11月

内藤湖南

分量:約8
書き出し:清朝はその初頃から有名な藏書家が多く、錢謙益及その族孫錢曾、又は季振宜などは、順治より康煕の初年に有名であるが、併し藏書家の最盛期は乾隆の中頃以後にあるので、乾隆の末から嘉慶を經て、道光の初頃まで居つた蘇州の黄丕烈は最も有名で、殆ど清朝を通じて第一の藏書家と言つてよいのである。黄丕烈は宋版の本百餘種を得て、百宋一廛と號した。この頃の藏書家は、單に收藏の多きに誇るのみでなく、又多く古版の本を得ること...
更新日: 2016/12/09
b9ef941530ccさんの感想

清朝の蔵書家の話。蒐集家のうち、読書するものは後代書籍を散佚させるものが多いが、只集めるだけの蔵書家は後代意外と書籍を散佚させずにいる。