「支那に於ける史の起源」の感想
支那に於ける史の起源
しなにおけるしのきげん
初出:中等学校地理歴史教員協議会講演、1915(大正4)年12月6日

内藤湖南

分量:約30
書き出し:支那に於ける史の起源に就て述べようと思ふのですが、此の史といふ字には支那では二樣の意義を持つ事になります、一は歴史の書籍の方の意義で、一は歴史を掌る官吏、即ち史官の事になります、其の史籍の方の起源になりますと種々込入つて居りますので、今日は單に史官の起原の事に就てお話を致さうと思ひます。支那に史官のあつたと云ふ傳説は大分古くからあります、非常に古い話になりますと黄帝の時に倉頡、沮誦といふ史官があつ...
更新日: 2016/12/26
b9ef941530ccさんの感想

内藤湖南のシナの史の原意は数を数える官であり、そこから天文館暦法に繋がる。日本の歴史は一つの独立した文化の歴史であるが、それよりも古い歴史をもつシナの影響を無視否定はできない。戦前の中学校歴史科の先生には教科書検定の検定官も歴史認識の誤りもあるので、くれぐれも過ちに嵌まらぬよう注意して下さい。