純情な青年が、住む部屋を断られたぐらいで刃傷沙汰を犯してしまうのか、この心理の飛躍が理解できない。粗暴、自暴自棄だが好きな女性の前ではまるで気弱な男と言うのもなんだか妙な気分がする。ところで作者は生前関西、西日本に出掛けたことかあるのか”?僕はしらない。
若い血潮が 逆流して 姉を刺してしまった。 責任を取って 服毒自殺を 決行し 死に至る。 名残に 酒を飲み回るけど これ 彼が いつもやっていることと同じなので あまり 同情はできないと感じた。
殺人の後の、ふわふわした夢中のような焦燥感が、ひたすらに真に迫ってる。
子供の頃の夢想にも似た物語でした。誰の心にも住む家族殺しという悪魔が展開を早く早くと焦らせました。 鶴も生き急いだ男ですが間抜けなのは実は読者かもしれません。 伏線を読み切れなかったのは主人公が等身大だったからだと思います。 合掌
姉死んでなかったのか...
男にとっては美談かなにかなのかな。 人を殺すくらい好きな女がいるくせに他の女を抱けるのを、文学の士はいつも正当化する。
太宰の罪業妄想と軽妙なユーモアが強く作品に表れている。 殺人がテーマなのにどこか喜劇的。 そして、鶴の無計画っぷりも太宰っぽい。 なんともらしい作品だ。
恋のために溺れ畜生に落ちてゆく。 もうすこし、生きていれば…。
もうちょっと作者には悪いが一捻りあったほうがよかったと思います。