「犯人」の感想
犯人
はんにん
初出:「中央公論」1948(昭和23)年1月

太宰治

分量:約21
書き出し:「僕はあなたを愛しています」とブールミンは言った「心から、あなたを、愛しています」マリヤ・ガヴリーロヴナは、さっと顔をあからめて、いよいよ深くうなだれた。——プウシキン(吹雪)なんという平凡。わかい男女の恋の会話は、いや、案外おとなどうしの恋の会話も、はたで聞いては、その陳腐《ちんぷ》、きざったらしさに全身|鳥肌《とりはだ》の立つ思いがする。けれども、これは、笑ってばかりもすまされぬ。おそろしい事...
更新日: 2023/12/31
cbeb8d424306さんの感想

純情な青年が、住む部屋を断られたぐらいで刃傷沙汰を犯してしまうのか、この心理の飛躍が理解できない。粗暴、自暴自棄だが好きな女性の前ではまるで気弱な男と言うのもなんだか妙な気分がする。ところで作者は生前関西、西日本に出掛けたことかあるのか”?僕はしらない。

更新日: 2020/11/04
19双之川喜41さんの感想

 若い血潮が 逆流して 姉を刺してしまった。 責任を取って 服毒自殺を 決行し 死に至る。 名残に 酒を飲み回るけど これ 彼が いつもやっていることと同じなので あまり 同情はできないと感じた。

更新日: 2020/04/01
梶サンさんの感想

殺人の後の、ふわふわした夢中のような焦燥感が、ひたすらに真に迫ってる。

更新日: 2019/05/15
fe84b0a4283bさんの感想

子供の頃の夢想にも似た物語でした。誰の心にも住む家族殺しという悪魔が展開を早く早くと焦らせました。 鶴も生き急いだ男ですが間抜けなのは実は読者かもしれません。 伏線を読み切れなかったのは主人公が等身大だったからだと思います。 合掌

更新日: 2019/04/26
7dee3bbe8107さんの感想

姉死んでなかったのか...

更新日: 2019/03/21
1331372cdfddさんの感想

男にとっては美談かなにかなのかな。 人を殺すくらい好きな女がいるくせに他の女を抱けるのを、文学の士はいつも正当化する。

更新日: 2016/11/01
6f1d1ad06b65さんの感想

太宰の罪業妄想と軽妙なユーモアが強く作品に表れている。 殺人がテーマなのにどこか喜劇的。 そして、鶴の無計画っぷりも太宰っぽい。 なんともらしい作品だ。

更新日: 2016/10/01
わたくしといふげんしょうさんの感想

恋のために溺れ畜生に落ちてゆく。 もうすこし、生きていれば…。

更新日: 2015/11/15
b86b7f708c75さんの感想

もうちょっと作者には悪いが一捻りあったほうがよかったと思います。