正岡子規との友情があたたかい。糸瓜と南瓜の句もいい。 漱石が「吾輩は猫である」を略称で「猫」と呼んでいて、作品と主人公の猫への愛情が感じられる。
文豪同士の関係性を少しだけ知ることができ、漱石の子規に対する追悼の気持ちが伝わってきました。
心に響く序文。一度読んで以来忘れられない。 子規と漱石の関係が垣間見られる。漱石が作家になるまで子規が生きていたらどうだっただろうか。子規は寝たきりになっても布団から発信を続けた男だから、さんざん漱石を振り回しただろうな。そんな男が見せる苦しいという弱みが余計に響く。倫敦の焼き芋に反応するところも食いしん坊の子規らしい。