雙之川喜1941 漱石は 自分が 変人で あると 自覚していた。そこで 変人でも 生き抜く には なくては ならない 仕事 例えば 建築家 であれば ほぼ 頼まざるを 得ない 職業なので その 勉強を 始めていた。その後 ある人から 歴史に 名前の 遺る ような 仕事が よいと 言われたので 英文で 名作を 残して 長く 名声が 刻み 付ける 仕事を 目指した けど 日本語ならば ある程度 想いを 遂げたと 告白 している。漱石は 自己を 切り分けていく 能力が 抜きん 出ている ところも すごいと 感じた。
漱石が建築科に在籍していた時期があるとは意外だった。 かつて「天才・秀才・馬鹿」というラジオ番組コーナーがあったが、落第したから漱石が馬鹿ということにはならない。凡人でもない。秀才というのは漱石も嫌った勉強の虫であるのでもっとも違うし、そもそも秀才は落第などしない。そのプライドから寧ろできないのだ。それではやはり漱石は天才であると言える。天才は詰まらぬプライドなど持たない。仕方なく勉強すれば勉強の虫達に勝ってしまう。我々日本人からするとあまり応援したくない輩でもある。というか、応援の必要がない連中だ。根性で努力する人間が好きな国民性からすると秀才は許される。日本人ではあるが凡人でもある私には、秀才に憐れみと同情を抱く。
自分にあっているかどうかは案外わからない。好きなら、それでいいとは限らない。他人の言う事は聞くもの