「火の鳥」の感想
火の鳥
ひのとり
初出:「愛と美について」竹村書房、1939(昭和14)年5月20日

太宰治

分量:約97
書き出し:序編には、女優高野幸代の女優に至る以前を記す。昔の話である。須々木|乙彦《おとひこ》は古着屋へはいって、君のところに黒の無地の羽織《はおり》はないか、と言った。「セルなら、ございます。」昭和五年の十月二十日、東京の街路樹の葉は、風に散りかけていた。「まだセルでも、おかしくないか。」「もっともっとお寒くなりましてからでも、黒の無地なら、おかしいことはございませぬ。」「よし。見せて呉《く》れ。」「あな...
更新日: 2024/09/12
cfc370d67cd2さんの感想

おそらくは、稀有の魅力を持つ女優と彼女を取り巻く男たちを描こうとした、未完の長編なのだが...ひどいもんだ 。 どの登場人物にも説得力がなく、ひとかけらの好感も持てない気取ったクズばかり