太宰治
「誕生」「紙の鶴」「水車」「尼」の四つの短編。「紙の鶴」がよかった。 男が妻の秘密を次々に知って困惑しながら抱擁し、孤独を感じ、おしゃべりを求める、それは女ではなく男の友人でなくてはならない。 この時代にツイッターでもあったら良かったのに笑
「尼」を 推す。 添い寝をするけど いつもの太宰のような展開ではなく メルヘン風で 二寸人形になった尼の 墨染めの衣の裾を 軽く吹くというくだりがよいと 思った。
気持ちがほっこりし、とても良かった。太宰作品のお気に入りの一つになりました。