「新しきシベリアを横切る」の感想
新しきシベリアを横切る
あたらしきシベリアをよこぎる
初出:「女人芸術」1931(昭和6)年1月、2月号

宮本百合子

分量:約31
書き出し:十月二十五日。(一九三〇年)いよいよモスクワ出立、出立、出発!朝郵便局へお百度を踏んだ。あまり度々書留小包の窓口へ、見まがうかたなき日本の顔を差し出すので、黄色いボヤボヤの髪をした女局員が少しおこった声で、——もうあなたを朝っから二十遍も見るじゃありませんか!と云った。——ご免なさい。だが私はこの我らのモスクワに三年いたんですよ。そして、今夜帰るんですよ、日本へ。私はまた明日来るわけにいかないんだ...
更新日: 2021/09/13
19双之川喜41さんの感想

 露国に招聘された 米技師団の白人職工が 黒人職工を 公衆の面前で殴打したところ 直ちにその場で 同僚裁判なるものが開かれ その決議により 殴った白人職工は アメリカに送還されたという挿話は 面白いとは 感じた。