「明るい工場」の感想
明るい工場
あかるいこうば
初出:「働く婦人」1932(昭和7)年9、10月合併号

宮本百合子

分量:約11
書き出し:ソヴェト同盟の南にロストフという都会がある。ドン川という大きい河に沿って、花の沢山咲いた綺麗な街が、新しい労働者住宅やクラブの間にとおっている。私は七月のある朝、ドイツからソヴェト同盟へやって来たドイツの労働者見学団といっしょにホテルを出て、ドン国営煙草工場見学に出かけた。ロストフはウクライナ共和国の主都で、附近にはソヴェト第一の大国営農場「ギガント」があった。丁度素晴らしい「トラクター」や「コン...
更新日: 2017/12/16
5153b8581b1dさんの感想

今は無いソ連。ソ連の工業技術?を、日本に伝えるために労働視察団に加入?したことがただしいのか。疑問点です。

更新日: 2017/01/29
f152cd8a3cdfさんの感想

いつの時代も、理想の労働環境を模索している。この話で紹介されたドイツとソ連、成功と失敗それぞれの原因は、イデオロギーの違いなのか。国民性の違いなのか。

更新日: 2015/09/18
a5ac6a3c331fさんの感想

昭和初期に ソ連への旅行などは大変な苦労、長い期間が必要だっただろう。 労働環境や女性の働く姿をみて 日本も 近づきたいと 希望に燃えておられたのだろうと思います。 

更新日: 2015/07/27
9486ebc1d332さんの感想

今や崩壊したソ連の労働者の話だが、ブラック企業やブラックバイト、正規雇用者の減少など 働く者たちをとりまく問題が山積みの日本で、働くとは何だろうと考えてみるきっかけになる文章だ。誰もが健康でやりがいのある仕事をし、それに見合った給料を貰って、ささやかな自分の楽しみを叶えたいと考える。人はそんな社会を作ることはできないのだろうか?小文ではあるが、そんなことをしみじみと思った。

更新日: 2015/06/19
b7082e3c110dさんの感想

社会主義社会の正の部分についての紹介である。 作者は、社会主義社会において積極的に世の中のために生きる人々の姿を描いていたが、欲望や怠惰、消極性などのどうにもならない人間の負の部分についてはどう捉えているのかが気になった。 しかし、現在の経済至上主義を考察するに大切な要素も充分に含まれていると思った。