物が人から人へ渡り歩く話は、映画で言うとデェヴィヴィエの「運命の饗宴」などがあるが、この短編のほうが日本公開より半年ほど前に雑誌掲載されたようです。百円札の肖像は一般的には男性と思われますが、太宰は女性の柔らかさで語りたかったのでしょうか?
紙幣目線の話で、何とも珍しく、面白かった。
百円紙幣を 擬人化して はなしは進む。 当たり前だけど てんてんとして 乳呑子のおむつの 一番下に漂着する。 童話に 仕立てると 良かったかなと 思いついた。
う!
擬人化した表現は太宰の得意とするところではなかったか? 貨幣にそれを持ってくるとは! ありそうで無さそうで。 どっかで聞いたことがあるぞ?と 思ったら、何のことはない、とっくの昔に、太宰の「貨幣」を読んでいた。 著作権の切れた古典と呼ばれる類いの書物は、かなりの読書量になってきたことは嬉しくもあり、寂しくもあり。 これからも青空文庫の力を借りたい。
落ち込んだ時に読むともう少し頑張ろうって思える。そんな作品。
時代背景が よくわかり 面白い物語です。 あの頃の この貨幣が このように使われるのは、今では いくらになるのかなと 想像して 興味が 湧きました。 最後、よかった。
日本の敗戦は 欲望と虚栄のためだとありました。 貨幣は 様々な人間の姿を じっと冷やかにみている。 面白い小説です。
なかなか面白い文章です。一読あれ。