「貨幣」の感想
貨幣
かへい
初出:「婦人朝日」1946(昭和21)年2月号

太宰治

分量:約15
書き出し:異国語においては、名詞にそれぞれ男女の性別あり。然して、貨幣を女性名詞とす。私は、七七八五一号の百円紙幣です。あなたの財布の中の百円紙幣をちょっと調べてみて下さいまし。あるいは私はその中に、はいっているかも知れません。もう私は、くたくたに疲れて、自分がいま誰の懐の中にいるのやら、あるいは屑籠の中にでもほうり込まれているのやら、さっぱり見当も附かなくなりました。ちかいうちには、モダン型の紙幣が出て、...
更新日: 2022/08/23
鍋焼きうどんさんの感想

物が人から人へ渡り歩く話は、映画で言うとデェヴィヴィエの「運命の饗宴」などがあるが、この短編のほうが日本公開より半年ほど前に雑誌掲載されたようです。百円札の肖像は一般的には男性と思われますが、太宰は女性の柔らかさで語りたかったのでしょうか?

更新日: 2021/09/15
bc43847ac151さんの感想

紙幣目線の話で、何とも珍しく、面白かった。

更新日: 2020/11/29
19双之川喜41さんの感想

 百円紙幣を 擬人化して はなしは進む。 当たり前だけど てんてんとして 乳呑子のおむつの 一番下に漂着する。 童話に 仕立てると 良かったかなと 思いついた。

更新日: 2020/08/23
5aa7ac1702e7さんの感想

う!

更新日: 2018/08/13
いちにいさんの感想

擬人化した表現は太宰の得意とするところではなかったか? 貨幣にそれを持ってくるとは! ありそうで無さそうで。 どっかで聞いたことがあるぞ?と 思ったら、何のことはない、とっくの昔に、太宰の「貨幣」を読んでいた。 著作権の切れた古典と呼ばれる類いの書物は、かなりの読書量になってきたことは嬉しくもあり、寂しくもあり。 これからも青空文庫の力を借りたい。

更新日: 2018/01/20
fad8f8daf638さんの感想

落ち込んだ時に読むともう少し頑張ろうって思える。そんな作品。

更新日: 2016/01/25
a98a2cd23bf1さんの感想

時代背景が よくわかり 面白い物語です。 あの頃の この貨幣が このように使われるのは、今では いくらになるのかなと 想像して 興味が 湧きました。 最後、よかった。

更新日: 2015/11/03
a5ac6a3c331fさんの感想

日本の敗戦は 欲望と虚栄のためだとありました。 貨幣は 様々な人間の姿を じっと冷やかにみている。 面白い小説です。

更新日: 2015/10/30
8c82b38e9194さんの感想

なかなか面白い文章です。一読あれ。