雙之川喜1941 水溜まりに 写り 込む 青空を いささか なりとも 目指す 心意気が 優しく 身に染みて 滋味 溢れる 平易で 在りながら 読み手に 持続する 決意を うながす 上質な 文章と 感じた。時代の 哀しみを 一身に ひきうけて いるようでも あり 生き つらい なかの 悪戦苦闘が 垣間見られた。
自分の存在に価値がはあるのだろうか。誰もが一度は投げ掛ける疑問だと思う。対象はどれであれ、見つけた人は幸せだ。生きているかぎり背負う業の一つ。
徹底的なダメ人間だと自認しながらもクヨクヨと悩み続ける太宰治。そんな者でも青空を映す水溜り(下を向いて歩いている人に青空を見せてくれる)のように何かのお役に立つ時が来るのではないか。その時まで希望を捨てずに待つ。
ちょうど仕事のモチベーションが下がっているときに読みました。不思議な出会いです。
國のために なっていないという感覚が 当時は 強く 自らを 責め立てる 遠因となってしまったのかもしれない。 戦地の兵士から 送られてきた原稿を 出版社に持ち込み 雑誌に掲載のための 労をとるなど 太宰の後の作品の 下地をみる。
よき