「作家と教養の諸相」の感想
作家と教養の諸相
さっかときょうようのしょそう
初出:「文芸情報」第六巻、1940(昭和15)年5月下旬号

宮本百合子

分量:約11
書き出し:作家にとって教養というものは、どんな関係にあるのだろうか。これまでのいろいろの時代に、作家と教養のことが云われたのであったが、それぞれにその時代の文学的趨勢とでも云うべきものを、何かの形で反映していることは、今日私たちを考えさせるところだと思う。徳川時代というものの中で眺める馬琴というような作家は、同時代の庶民的情調に立つ軟文学の気風に対して、教養派のくみであったろうが、馬琴の芸術家としての教養の...
更新日: 2019/10/26
19双之川喜41さんの感想

 私は 壺に一杯の教養の上澄みが 優れた文学作品として 結実すると解しているので 無教養派の謙遜と激しさが 成長の一歩と言われても 困惑はしてしまうと感じた。