「黄村先生言行録」の感想
黄村先生言行録
おうそんせんせいげんこうろく
初出:「文学界」1943(昭和18)年1月

太宰治

分量:約36
書き出し:(はじめに、黄村先生が山椒魚《さんしょううお》に凝《こ》って大損をした話をお知らせしましょう。逸事の多い人ですから、これからも時々、こうして御紹介したいと思います。三つ、四つと紹介をしているうちに、読者にも、黄村先生の人格の全貌《ぜんぼう》が自然とおわかりになるだろうと思われますから、先生に就いての抽象的な解説は、いまは避けたいと思います。)黄村先生が、山椒魚なんて変なものに凝りはじめた事に就いて...
更新日: 2019/11/09
19双之川喜41さんの感想

 山椒魚を 無理矢理に 買いたがる先生の 滑稽話である。 井の頭公園(東京▫三鷹市)の中の島の水族館で 見てしまったのが発端である。 暗に 井伏鱒二にも 触れており 脱力するが 面白いと感じた。

更新日: 2019/01/16
cc64fa1d8df1さんの感想

こんな老司とお付き合いしたいものだ。 有閑階級~何とも言えん響きでもある。

更新日: 2019/01/01
486e942eeaa2さんの感想

子供の頃、沢に住むサンショウウオを見た記憶が甦ってきたが、枯れ葉色のオタマジャクシといった感じで、案外可愛らしいものでした。

更新日: 2018/05/10
ec538f32331eさんの感想

太宰のユーモア小説。黄村先生の人となりを山椒魚との出会いからそれに夢中になって行く過程、そして、「私」の親切心が招いた結末。所々に落語みたいな雰囲気があり、思わず一人笑い。著者の遊び心と優しさを感じた。

更新日: 2018/04/29
1a7da6eff4e7さんの感想

私の好きな黄村先生シリーズである。一度読んだら、太宰さんの面白さに気づきます!