ルポルタージュの読後感
ルポルタージュのどくごかん
初出:「女子文苑」1941(昭和16)年5月号分量:約7分
書き出し:今月、私のところへ送られて来た原稿は全部で十篇でありましたが、その殆どが、働いている女性の生活記録であり、さもなければ外に出て働いていなくても家庭で無くてはならない人として暮している女性たちの文章でした。熱心に書かれていると思いましたが、やはりまだルポルタージュというものと感想文というものとの区別が、書いている方自身にはっきりつかめていないのが半数を占めたのは残念です。報告文学(ルポルタージュ)と...