「女神」の感想
女神
めがみ
初出:「日本小説」1947(昭和22)年5月

太宰治

分量:約18
書き出し:れいの、璽光尊《じこうそん》とかいうひとの騒ぎの、すこし前に、あれとやや似た事件が、私の身辺に於いても起った。私は故郷の津軽で、約一年三箇月間、所謂《いわゆる》疎開《そかい》生活をして、そうして昨年の十一月に、また東京へ舞い戻って来て、久し振りで東京のさまざまの知人たちと旧交をあたためる事を得たわけであるが、細田氏の突然の来訪は、その中でも最も印象の深いものであった。細田氏は、大戦の前は、愛国悲詩...
更新日: 2025/02/20
65c8aadc88adさんの感想

雙喜  題意は 女房を 女神として あがめる ように なるに 至った 飲み友達の 話しである。常時 夢に 生きるように なってしまった 酒場で 出会って 親しくなった しゃれ男は 満州から 帰国後に 突然 太宰を おとづれ 彼に 接吻しようと もちかける。聞けば その男は じつは 太宰の 兄で 母親は 彼の 女房だと いいつのる。わけが 分からなくなった 太宰は 自分の 妻に 嘘だか 本当だか 良く 判らない 夢 追い人の 経緯を 話して 聞かせると 妻は 私は 女神として 奉られる方が 良いと 言い放つ。その 当時は 満州ゴロ という 言葉が 流行ったりして 突如 他国に 勝手に 新しい 国を でっち上げる などは 狂気の 沙汰で 昨今の プーチンにも 引けを とらない 世紀の 日本の 愚挙であった。あちら側か こちら側か 判然と しない ややこしい 国策に しゃれ男は 押し 潰され 憐れにも 夫婦で あちら側の 人として 押しやられた のかも 知れないと 感じた。 

更新日: 2024/01/20
cbeb8d424306さんの感想

実際にあった体験談なのか、まったくの創作なのか、わからない作品でした。常軌を逸した精神世界に住む人、との対話で展開していく。その顛末を奥さんに話したら、酒で苦労させられることもなく、女神と奉られてるほうが、幸せかもしれないと、逆に やり返されるところが面白い。自分は正常なのだろうか?。

更新日: 2015/10/31
8c82b38e9194さんの感想

あまり面白くはないです。オチもイマイチ

更新日: 2015/06/08
d592d7b7b7f0さんの感想

この残尿感がいい