「二少女」の感想
二少女
にしょうじょ

国木田独歩

分量:約22
書き出し:上夏の初、月色|街《ちまた》に満つる夜の十時ごろ、カラコロと鼻緒のゆるそうな吾妻下駄《あずまげた》の音高く、芝琴平社《しばこんぴらしゃ》の後のお濠ばたを十八ばかりの少女《むすめ》、赤坂《あかさか》の方から物案じそうに首をうなだれて来る。薄闇い狭いぬけろじの車止《くるまどめ》の横木を俛《くゞ》って、彼方《むこう》へ出ると、琴平社の中門の通りである。道幅二間ばかりの寂しい町で、(産婆)と書いた軒燈《が...
更新日: 2022/01/17
19双之川喜41さんの感想

 少女は 二人とも電話交換手である。 両親を相次いで亡くし 親代わりに 弟たちの面倒をみざるをえない。 長期欠勤が続いたので 様子を見に来たのが 同僚である。 妾になることを すすめる者もいるけど 毅然として断る。